勉強しても成績が上がらない7つの原因|成績を上げる方法を解説

テストに向けて勉強したのに、返ってきた答案の点数は前回とほとんど変わらない。
一生懸命頑張ったのに結果が出ないと、落ち込んだり不安になったりしますよね。
勉強しているのに成績が上がらないという相談は、個別指導キャンパスにも多く寄せられます。
結論から言うと、勉強する時間を増やす前に、返ってきた答案で成績が上がらない原因を確かめることを優先しましょう。
この記事では、成績が上がらない原因を見分ける方法と、原因別に成績を上げる対策を、当塾に通っていた生徒が実際に試した工夫とあわせて紹介します。
まずは返ってきた答案で原因を確かめる

成績が上がらない原因は、人によって違います。
テスト前の数日しか勉強していない場合は、日ごろから机に向かう習慣をつくることが大切です。
一方で、毎日勉強しているのに点数が上がらない場合は、勉強時間を増やすだけでは解決しない可能性があります。
その場合は、むやみに勉強時間を増やす前に、成績が上がらない原因をチェックする必要があります。
個別指導キャンパスでは、なぜ間違えたのかを見分けて、自分がどんな問題で間違えやすいかに気づくことを、成績を上げる第一歩にしています。
答案の×で原因を見分ける4つのポイント
返ってきた答案で×がついた問題を1問ずつ見直し、次の4つのポイントから、どこに原因があるのかを確かめてみましょう。
途中まで解いたところで手が止まっている
考えられる原因:① 前に習った内容の理解不足
確かめ方
解けなかった部分で使う知識を確認し、その単元の基本問題が解けるか試す。
覚えたはずの用語や公式が書けない
考えられる原因:② 知識を思い出す練習の不足
確かめ方
テスト前に、答えを隠して自分で思い出す練習をしていたか振り返る。
前回と同じ種類の問題を間違えている
考えられる原因:③ 解き直しや復習の不足
確かめ方
前回間違えた問題を復習し、答えを見ずに解けるようになっていたか確認する。
計算や書き写しで間違えている
考えられる原因:計算ミス・書き写しのミス
確かめ方
途中式を1行ずつ見直し、数字や符号を間違えた箇所に印をつける。
答案を見直すことで、理解が足りない部分や復習が必要な問題が見えてきます。
成績を上げるためには、間違えた原因を把握し、それに合った方法で勉強を見直すことが大切です。
勉強しても成績が上がらない7つの原因と対策

勉強しても成績が上がらない原因と、まず取り組むことは次のとおりです。
| 原因 | まず取り組むこと |
|---|---|
| ① 前の単元・前の学年の内容でつまずいている | 前の学年の単元までさかのぼって解き直す |
| ② 読むだけで「わかったつもり」になっている | 答えを隠して自分で問題を解く |
| ③ 間違えた問題の解き直しが不十分 | 間違えた理由を確かめ、日を置いて解き直す |
| ④ 目標や計画がないまま勉強している | 目標点から逆算して勉強計画を立てる |
| ⑤ スマホや睡眠不足で集中できていない | 集中できる環境をつくる |
| ⑥ テスト本番で焦って実力を出せていない | 本番に近い条件で練習する |
| ⑦ 勉強方法を変えた効果がまだ点数に表れていない | 普段の問題演習で解ける問題の数を確かめる |
これら7つのケースに共通するのは、「ただ勉強時間(量)を増やすだけでは解決しない」ということです。
成績を伸ばすためには、勉強時間を増やす前に「原因に合わせた正しい勉強法(質)」へ切り替える必要があります。
1つだけでなく複数の原因が重なっていることもあるので、まずは自分に当てはまる原因を確かめましょう。
Point
1
前の単元・前の学年の内容でつまずいている
中学や高校の勉強は、前に習った単元を土台に積み上がっています。
基礎となる内容が理解できていなければ、新しい単元の説明を聞いても、自分の力で問題を解くことが難しくなります。
例えば、数学の一次方程式で答えが合わないとき、原因は方程式の解き方ではなく、正負の数や分数の計算にあるかもしれません。
中学の三年間、私は苦手な科目から目を背けたまま高校に入学しました。入学当初は「何とかなる」と、安易に思っていましたが、高校は中学で習った内容を理解していることが前提で授業が進みます。当然ついていけず、放課後は図書室で居残りをするなど、学習態度を改めましたが、中学の三年間を取り戻すのに大変苦労しました。「中学から勉強していれば」と、何度も思いました。
田原本校・二上校 教室長(自社情報誌「YOU CAN PASS」2019年春号)
対策 前の学年の単元までさかのぼって解き直す
今の単元で解けない問題があれば、解説を確認し、どの知識や計算でつまずいているのかを確かめましょう。
以前に習った内容が理解できていなければ、教科書や問題集の該当する単元に戻り、基本問題から取り組みます。
基本問題が解けなかったときは、解説や例題で解き方を確認し、もう一度自分の力で解き直してください。
何も見ずに解けるようになったら、今習っている単元の問題に再挑戦しましょう。
前の学年の内容をすべてやり直す必要はなく、理解できていない単元に絞って復習することで、苦手な部分を効率よく学び直せます。
個別指導キャンパスでも、生徒の理解度に合わせて復習する範囲を絞り、基礎から指導しています。
中3の秋にオール2、点数1桁の科目もある状態で入塾。内申点アップではなく、偏差値を上げることを目標に、数学は計算に絞って中1のはじめから復習、英語は単語テストの繰り返しで単語力を付けることから始めた。
富雄校・西の京校 教室長(自社情報誌「YOU CAN PASS」2022年春号)
Point
2
読むだけで「わかったつもり」になっている
解説を読んで「わかる」ことと、何も見ずに自分で「解ける」ことは別です。
例えば、教科書の例題の解説を読んで納得しても、同じ形の問題を何も見ずに解こうとすると手が止まることがあります。
教科書やノートを読み返すだけでは、自分の力で問題を解く練習が不足し、テストで問題が解けないことがあります。
対策 答えを隠して自分で問題を解く
教科書や解説を読んだら、答えを隠して問題を解き、自分の力で解けるか確かめましょう。
用語や公式は、教科書を閉じて白紙に書き出し、書けなかったものだけを覚え直します。
個別指導キャンパスでは、簡単に見える計算問題でも自分でノートに解き、英単語も何も見ずに書けるか確かめるよう指導しています。
意外にもおろそかになりがちなのが基礎です。基礎は一見簡単なので、解かずに見るだけにしてしまう生徒が多いですが、簡単な計算問題でも書いてやってみることが成績アップの近道だと感じています。基礎を怠ると、応用問題も解けません。英語でも、単語をちらっと見て覚えていると思っても、実際テストで書けなかったということがあります。見るだけでなく、手を動かして学習しましょう。
昭和町校・針中野校 教室長(自社情報誌「YOU CAN PASS」2019年冬号)
Point
3
間違えた問題の解き直しが不十分
テストや模試が返ってきたとき、点数だけを確かめて、答案をしまっていませんか。
間違えた問題をそのままにすると、次のテストでも同様の間違いを繰り返すことになります。
対策 間違えた理由を確かめ、日を置いて解き直す
個別指導キャンパスでは、答案を見ながら、計算ミスなのか、公式や用語を覚えていなかったのかなど、間違えた原因を確認しています。
暗記不足の場合は、暗記の回数を増やすなど、覚え方も一緒に見直します。
一度正解できても、日を置いてもう一度解き、解き方が身についているかを確かめることが大切です。
また、間違えた問題とその原因をノートに記録しておくと、自分がどんな間違いを繰り返しているのかを把握しやすくなります。
冬休み前に作った“間違い直しノート”が想像以上に効果的だったので、もっと早くから作っておけばよかったと思います。数学は、間違いのパターンを整理することで理解が一気に深まりました。
中学3年生の生徒(自社情報誌「YOU CAN PASS」2026年春号)
復習する問題が増えてきたら、同じ間違いを繰り返している問題から優先して取り組みましょう。
間違えた問題に付せんをつけておく方法がおすすめです。もともと間違えた問題に印をつけておく習慣はあったのですが、付せんをつけて日付をメモしておいたり、直しをした日付を書いておいたりすると、取り組む優先順位がわかりやすいので、効率よく復習できました。
中学3年生の生徒(自社情報誌「YOU CAN PASS」2024年冬号)
むやみに問題集を増やす必要はなく、今使っている問題集を繰り返し解き、自力で正解できる問題を増やしましょう。
Point
4
目標や計画がないまま勉強している
次のテストで何点を目指すのか、問題集をいつまでに終えるのかが決まっていないと、何を優先して勉強すればよいかが曖昧になりがちです。
テスト直前になって慌てて暗記を詰め込んだり、ノートをきれいに書き直すことに時間をかけすぎたりすると、問題を解く練習が後回しになります。
対策 目標点から逆算して勉強計画を立てる
まずは「次の数学のテストで○○点を取る」など、教科ごとの目標点を決めましょう。
次に、テスト範囲と残りの日数を確認し、問題集をいつまでに終えるかを決めます。
1日に解くページ数を割り振り、間違えた問題を復習する時間も確保しておくことが大切です。
もっとも、ページ数をこなすことよりも、自分で解ける問題を増やすことが重要なので、計画どおりに進まない場合は、勉強の進み具合に合わせて調整しましょう。
個別指導キャンパスでも、中学3年生の5月に入塾した生徒と、まず直近のテストの目標点を一緒に決め、できるようになったことを本人が実感できるように指導しました。
中3の5月に入塾した際は勉強の仕方が分からないままでいたが、何とかなると漠然と考えており見通しの甘さがあった。まず、直近のテストで何点を取りたいか目標を決めた。モチベーションが低かったので、できたことを実感してもらえるように指導。「なぜ勉強するのか」と始めは言っていたが、「もっと勉強をしたい」と言ってくれる程、学習意欲が上がり、自習も進んで来てくれるようになった。入塾時は、定期試験で5教科250点だったが、最終的に450点程にまでアップ。
昭和町校・針中野校 教室長(自社情報誌「YOU CAN PASS」2019年冬号)
具体的な勉強計画の立て方や科目別の対策は、次の記事で詳しく紹介しています。
Point
5
スマホや睡眠不足で集中できていない
勉強中にスマホの通知が気になって何度も画面を確認していると、そのたびに集中が途切れてしまいます。
また、夜更かしによる睡眠不足が続くと、授業中や自宅での勉強中に眠くなり、学習内容を十分に理解できないことがあります。
対策 集中できる環境をつくる
勉強を始める前にスマホを別の部屋に置き、机の上にはその時間に使う教材だけを出しましょう。
「数学の問題集を2ページ解く」など、取り組む範囲を決めてから始めると、目の前の勉強に集中しやすくなります。
集中が続かない場合は、25分勉強して5分休むなど、時間を区切る方法もあります。
夜遅くまで勉強して睡眠不足になっている場合は、勉強を終える時刻を決め、終わらなかった分は翌日の計画に組み込みましょう。
机には向かっているものの集中力が続かなくて悩んでいる方は、次の記事も参考にしてください。
Point
6
テスト本番で焦って実力を出せていない
普段は解ける問題でも、テスト本番になると「また間違えたらどうしよう」と焦り、思うように解けなくなることがあります。
個別指導キャンパスでも、苦手意識によるプレッシャーが原因で、問題を解けなくなっていた生徒がいました。
担当した生徒の場合、「理解していないから解けない」ではなく、苦手意識からのプレッシャーや焦りを感じて解けないことが多くありました。講師の体験談や失敗談を聞くことで落ち着いて問題に取り組み、少しずつ苦手意識も克服できたように思っています。
小倉校 教室長(自社情報誌「YOU CAN PASS」2022年春号)
対策 本番に近い条件で練習する
テスト本番で焦らないためには、普段から時間を計って問題を解くなど、本番に近い条件で練習することが大切です。
また、テストでは解ける問題から取り組み、難しい問題で手が止まったときは一度飛ばして、解ける問題を確実に得点することを意識しましょう。
苦手意識が強くて不安なときは、一人で抱え込まず、学校や塾の先生に話してみてください。
Point
7
勉強方法を変えた効果がまだ点数に表れていない
勉強方法を見直しても、すぐにテストの点数が上がるとは限りません。
特に、前の学年の単元までさかのぼって復習している場合は、今のテスト範囲の問題が解けるようになるまで時間がかかることがあります。
点数が変わらなくても、以前は間違えていた問題を自分の力で解けるようになっていれば、学習が進んでいる証拠です。
対策 普段の問題演習で解ける問題の数を確かめる
テストの点数が上がらなくても、普段の問題演習で解ける問題が増えているかを確認しましょう。
例えば、復習する単元から10問を選び、最初に何問解けたかを記録します。
1週間後に同じ単元の類題を解き、正解数が増えているか確かめてください。
正解数が増えていれば、今の勉強方法を続ける判断材料になり、変化が見られなければ、問題の難易度や復習する単元を見直しましょう。
一人で原因がわからないときは塾に相談する

自分では原因がわからないときや、今の勉強方法でよいのか迷っているときは、塾で今の勉強方法を見直すことも選択肢の一つです。
個別指導キャンパスでは、一人ひとりの学力や苦手科目に合わせたオーダーメイドカリキュラムで指導しています。
例えば、前の学年の内容でつまずいている場合は、必要な単元まで戻って基礎から復習できます。
また、学校の定期テスト対策には、全国の定期テストを分析して作成した個別指導専用教材を活用しています。
テストの答案をもとに、どの単元でつまずいているのか、勉強方法をどう改善すればよいのかを一緒に考えますので、個別指導キャンパスの最寄りの教室にご相談ください。
勉強しても成績が上がらないときによくある質問
- 成績が上がらない子の特徴は?
-
目標を決めずに何となく勉強している場合と、点数につながっていない自分なりのやり方を変えずに続けている場合に、成績は上がりにくくなります。目標をはっきり決め、先生のアドバイスを取り入れながら勉強のやり方を変えていくと、成績は上がりやすくなります。まずは返ってきた答案を見て、どの問題を、なぜ間違えたのかを確かめるところから始めてください。
- 勉強しても成績が上がらなくて辛いときは、どうすればよいですか?
-
辛いときは、友達の点数ではなく前回の自分の答案と比べて、前は×だった問題に○がついているかを確かめてください。周りと比べて自分だけが上がらないと感じると、勉強を続けること自体が辛くなるためです。勉強する時間をさらに増やすより、解説を読んで理解できる問題だけを短い時間でも毎日解き、つまずいている問題は学校や塾の先生に答案を見せて相談してください。
- 勉強しているのに成績が下がるのはなぜですか?
-
範囲が広い実力テストや模試では、それまでに習った単元の復習が足りないと、点数が下がることがあるためです。返ってきた答案で、×がついた問題が今習っている単元のものか、前に習った単元のものかを確かめてください。前の単元の問題で間違えているなら、その単元まで戻って基本問題から解き直します。
- 成績が上がるまでどのくらいかかりますか?
-
テストの点数より先に、前は解けなかった問題が解けるようになったり、同じ種類のミスが減ったりする変化が表れることがあります。点数に表れるまでの期間は、前の学年の単元までどれだけさかのぼるかによって違います。テストのたびに答案を見直し、勉強のやり方を少しずつ改めながら続けてください。
- 子どもが勉強しても成績が上がらないとき、親はどうすればよいですか?
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テストの点数だけで判断せず、間違えた問題を解き直しているか、以前より解ける問題が増えているかなど、勉強の過程にも目を向けましょう。できるようになったことを具体的にほめ、何につまずいているのかを一緒に確認することが大切です。
この記事の監修者
福盛 訓之(ふくもり としゆき)
1973年大阪市生まれ。大学在学中、19歳で起業。1996年に新教育総合研究会株式会社を設立し、代表取締役に就任。指導品質及び事業規模日本一を目指して邁進中。
受賞歴
- 第25回盛和塾世界大会 経営体験発表 最優秀賞 受賞(2017年)
- 第33回優秀経営者顕彰 日刊工業新聞社賞 受賞(2016年)
- 紺綬褒章受章(2013年)、同飾版受章(2020年・2025年) 他多数