中学生の定期テスト勉強法|点数を上げる進め方と科目別の対策
「勉強しているのに、定期テストの点数につながらない」と悩む中学生は少なくありません。
定期テストは、いつ・どの教科をどう勉強するかで結果が変わります。
この記事では、中学生の定期テストを対象に、スケジュールの立て方から科目別の対策まで、今日から実践できる勉強法を解説します。
あわせて、個別指導キャンパスの合格者に聞いた「効果があった勉強法」も紹介します。
定期テストの点数は、なぜ大事なのか
定期テストの点数は、提出物や授業態度などとあわせて、通知表の成績を決める大事な材料になります。
高校受験では、その成績が「内申点」として使われ、都道府県によっては中3だけでなく中1や中2の成績も含まれます。
中3になってから慌てないよう、早いうちから定期テストの勉強のしかたを見直しておくことが大切です。
テスト勉強のスケジュール(いつ・何をやるか)

テスト勉強を2〜3週間前から始めるとして、「いつ、何をやるか」を先に決めておくと、勉強の効率は大きく変わります。
目安は次のとおりです。
範囲を確認して、ワークを1周する
範囲表が出ていれば確認する(まだの場合は、直近の授業範囲と学校ワークを進める)。提出物(ワーク)を1周し、苦手な単元を洗い出す。
2周目は「間違えた問題だけ」
ワーク2周目は間違えた問題だけを解き直す。暗記科目の反復を本格化する。
新しいことに手を出さない
間違えた問題と暗記事項の最終確認に絞る。前日に新しいことへ手を広げると、積み上げてきたことを仕上げる時間がなくなる。
暗記事項を10〜20分だけ見直す
量を増やすのではなく、覚えたことを思い出せる状態にしておくのが目的。
「何回解いたか」より「間違えた問題を解けるようにしたか」が大切です。
問題集を増やす必要はなく、手元のワークで間違えた問題を初見でも解ける状態にすることを優先してください。
計画の立て方(5ステップ)
個別指導キャンパスでは、「次のテストで〇点を取る」といった短期的な目標を立てることを生徒にすすめています。
目標を決めたら、次の手順でスケジュールを立てると無理なく進みます。
- 次のテストの目標点を決める
- テスト範囲を確認し、教科ごとにワークのページ数を書き出す
- 遅くともテスト1週間前までにワーク1周を終える日程を逆算する
- 予備日を設けておく
- 毎日、終えた項目にチェックを付ける
ワークを解くときは、1日に扱う教科を絞ると、1つの教科に集中して取り組めます。
一方、英単語や漢字などの暗記は毎日短時間ずつ続けると、反復によって記憶が定着しやすくなります。
テスト1週間前・前日にやること
1週間前までにワーク1周を終えていれば、残りの1週間は、1周目で間違えた問題を答えを見ずに解けるまで繰り返します。
前日になると不安から新しい問題集に手を伸ばしたくなりますが、手を広げるほど不安が増え、これまでの見直しも中途半端になりがちです。
見返すのは、ワークで間違えた問題と暗記事項の2つです。
睡眠が足りないとテスト中に集中が続かずミスにつながりやすくなるため、個別指導キャンパスでは、テスト前日も睡眠時間を削らないようすすめています。
どうしても復習しておきたい内容があれば、夜更かしは避けて、テスト当日の朝に取り組むほうがおすすめです。
個別指導キャンパスでは最寄りの教室で無料の学習相談を行っているので、わからない問題の解き直しやテスト前の進め方に迷ったときは、お気軽にご相談ください。
科目別の定期テスト対策

ここからは、英語・数学・国語・理科・社会・副教科の順に、点数につながりやすいポイントをまとめます。
個別指導キャンパスの合格者アンケートで挙がった工夫も交えて紹介します。
英語
英語の定期テストは、授業で習った教科書の本文から出題されることがよくあります。
本文の意味を理解し、出てきた単語や文法を覚えたら、日本語訳や大事な英文を何も見ずに書けるか確かめましょう。
単語の覚え方では、個別指導キャンパスの合格者アンケートで次のような工夫があがっています。
「英単語は意味だけでなく、活用方法(例文)を覚える」
「英単語は、意味とつづりを虫食い問題にして解いていました。答えられなかった単語は、その場でくり返していました」
「一周終わったら、その場でもう一周、数日空けてもう一周します」
2025年度入試の合格者アンケートより
英単語の覚え方は、そのまま読んで実践できる形で下記の記事にまとめています。
数学
数学は解けなかった問題に印をつけ、解けるまで繰り返すのが基本です。
わからなかった問題の理解のしかたについては、合格者アンケートで次のような声があがっています。
解説を見たり人に聞いたりすることで、一つひとつの問題を完璧に理解するようにしていました。すると、その知識が他の問題を解くときにも役立つことが多く、非常に効果がありました。
2025年度入試の合格者アンケートより
公式は使いながら覚え、テストでは「簡単な問題を落とさない」ことを優先します。
当塾で数学を指導した生徒の例です。
中1の入塾時、基本の定着不足と計算ミスによる失点が課題でした。長期休みで基本問題の復習を徹底し、間違った問題はできるまで何度も授業と宿題で反復し、計算の途中式を書く癖をつけました。中2からは応用問題を解けるまでに成長し、中3の定期テストでは98点をとっています。
喜連瓜破校・出戸校 教室長(自社情報誌「YOU CAN PASS」2021年冬号)(生徒1名の例です)
国語
国語の定期テストは、授業で扱った教科書の文章から出題されることがよくあります。
授業ノートを見直し、先生が説明した答えの根拠が、文章のどこに書かれているかを確かめておきましょう。
古文・漢文は、知らない語を辞書で調べてノートにまとめると覚えやすくなります。
個別指導キャンパスでは、国語で点数が伸びない生徒に、「文章のどこに大切なことが書かれているか」を論理的に考える読み方から指導しています。
国語は、論理的に考えて「文章のどこに大切なことが書かれているか」などを指導し、得点源にできるようになりました。
栗東校 教室長(自社情報誌「YOU CAN PASS」2020年春号)
漢字・語句・文法や古文・漢文の語句は、覚えた分だけ点数にしやすいので、範囲に出てくるものを、くり返し覚えておきましょう。
理科
理科は、植物や動物のからだ、天気、地層のように用語の暗記が中心の単元と、電流や化学変化のように計算やグラフの読み取りが中心の単元があります。
暗記の単元は、一問一答で覚えたあと、ワークの問題形式でも答えられるか確かめます。
計算が必要な単元は、公式を覚えたら、ワークの同じ型の問題をくり返し解いて手順を身につけます。
授業で行った実験は、目的・結果・理由を、ノートを見ずに説明できるようにしておきましょう。
社会
社会では、用語暗記だけでなく、資料の読み取りや「なぜそうなったか」という因果関係を問う問題にも対応する必要があります。
語句を覚えるだけでなく、教科書の流れや資料とセットで理解すると、記述問題にも対応しやすくなります。
個別指導キャンパスでは、社会の暗記が苦手な生徒に、語句の意味や出来事の流れを理解しながら覚える指導をしています。
苦手な社会は、ひたすら暗記するのではなく、語句の意味や流れを覚えやすく指導しました。初めは解説のページを見なければ分からなかった問題も、次第に頭の中で整理され、できるようになっていました。
徳庵校 教室長(自社情報誌「YOU CAN PASS」2019年冬号)
副教科(保健体育・技術家庭・音楽・美術)
副教科は、教科書や授業プリント、ノート、授業中に扱った内容を中心に確認します。
用語は、配布資料を繰り返し見直し、自分で説明できる状態にしておきましょう。
提出物・実技も成績に関わるので、期限と完成度を大切にします。
定期テストの点数を上げる3つのコツ

どの教科にも共通するのは、手を広げるよりも「やることを絞って繰り返す」という考え方です。
何から手をつければよいかわからない場合は、次の3つを実践してください。
Point
1
授業を理解し、復習を回す
点数の土台は、普段の授業をその都度理解できているかどうかです。
個別指導キャンパスでは、予習と復習の両方が理想ですが、時間が取れないときは復習を優先するようすすめています。
特に平均点に届いていない場合は、応用より先に、授業内容の理解とワーク1周を確実にすることから始めてください。
学習の習慣がない生徒には、その日に習った単元を、その日のうちに復習する習慣づくりから指導しています。
中学2年生の冬に入塾した生徒は、当時、定期テストは50〜60点台でした。「課題が出たときだけ勉強する」スタイルで、日々の学習習慣がないことが課題でした。そこで、学校の時間割に合わせて、その日に習った単元のワークをその日に自宅で復習する習慣を作りました。最初はなかなかできませんでしたが、来校のたびに自分から声をかけ続けることで、次第に自分から取り組めるようになっていきました。その結果、中学3年の1学期には80点台を安定して取れるようになりました。
甲子園口校 教室長(自社情報誌「YOU CAN PASS」2026年夏号)(生徒1名の例です)
Point
2
出題されやすい範囲を優先して繰り返す
「必ず出る範囲」を事前に断言はできませんが、学校ワーク・授業プリント・教科書の例題・先生が強調した箇所は出題される可能性が高い部分です。
新しい問題集に手を広げるより、出やすいところを確実にするほうが点につながりやすくなります。
一方、出題範囲の広い実力テストでは同じ絞り方が使えません。
実力テスト対策の進め方は下記ページで詳しく解説しているので、あわせてチェックしてください。
Point
3
暗記は「寝る前 → 翌朝」でセットにする
個別指導キャンパスでは「寝る前に覚えた内容を、翌朝10〜20分ほど見直す方法」を勧めています。
一度睡眠をはさんで覚え直すと、記憶に残りやすくなるためです。
合格者アンケートでも、この方法を実践していた声がありました。
夜に暗記系のものを行い、朝にそれを復習する。
2025年度入試の合格者アンケートより
点数を上げる「間違い直し」のやり方

テストや演習のあとの「間違い直し」は、次の点数を左右します。
まず、間違えた原因を次の4つに分けて、原因ごとに対策を変えます。
そもそも覚えていなかった
対策
覚え直して、翌日にもう一度確認する。
解説を読んでも解き方がわからない
対策
解説を読み、先生に質問して、類題を解く。
わかっていたのに間違えた
対策
途中式を書く/見直しの手順を決める。
最後まで解けなかった/設問を勘違いした
対策
時間を測って解く/問題文に印をつける練習をする。
そのうえで、改善策をノートに一言だけメモしておきます。
個別指導キャンパスでは、「答えを覚え直すこと以上に“なぜ間違えたのか”を見直すことが効果的。2回暗記して忘れていたなら次は3〜4回に増やす、といった改善策をまとめてほしい」と考えています。
テストで間違えた問題は、まずは、解答を見ながら途中式も含めて赤で書き直しましょう。その後、何も見ずに解けるようになるまで何度もその問題を繰り返し解く。間違えた問題は放置しないように!
笠寺校 教室長(自社情報誌「YOU CAN PASS」2024年春号)
ワークや問題演習は答え合わせの直後に、定期テストは答案が返ってきたらすぐに解き直し、間違いの原因を確認しましょう。
人に解き方を説明できるくらいまでやり直すと、自分の間違えやすいパターンにも気づきやすくなります。
模試の復習方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
個別指導キャンパスの合格者に聞いた「効果があった勉強法」
2025年度入試に合格した個別指導キャンパスの生徒のうち、合格体験記のアンケートに回答した76名分を集計しました。
中学受験から大学受験までの合格者を含む、受験勉強についての回答ですが、定期テストにも応用できる工夫が多く挙がっています。
効果があった勉強方法 (有効回答76名・複数該当あり・上位4項目)
集中のコツ (有効回答75名・複数該当あり・上位4項目)
出典:個別指導キャンパス調べ(2025年度入試の合格者アンケート。自由回答を当社で分類・集計)
「効果があった勉強方法」の質問(有効回答76名)で多かったのは、「暗記の反復」(22名)と「過去問・問題演習の工夫」(14名)でした。
「集中のコツ」の質問(有効回答75名)では、「時間の区切り方・休憩の取り方」(16名)「スマホ・SNS・テレビを遠ざける」(12名)「勉強する場所を選ぶ」(11名)「睡眠を削らない・朝に勉強する」(10名)が上位でした。
この4つを実際にどう取り入れるかは、集中が切れる原因ごとに下記で解説しています。
部活と両立するコツ
部活と勉強の両立で差がつきやすいのは、テスト直前ではなく、部活が休みになる前の時期です。
テスト前に部活が休みになる学校もありますが(時期は学校によって異なります)、休みになってから始めると、ワーク1周で時間がなくなり解き直しが残りません。部活があるうちに1周を進めておくことがポイントです。
練習がある日は暗記や解き直しなど短時間で終わることに絞り、部活が休みの日と週末にワークをまとめて進めます。
部活で疲れて夜に寝てしまうなら、無理に夜がんばるより「早く寝て朝に勉強する」ほうがはかどりやすくなります。
通学中や休み時間のスキマ時間を暗記にあて、予習で難しそうなところに印をつけて授業ではそこに集中する——といった工夫でも、限られた時間を活かせます。
そもそも勉強に手がつかない場合は、下記ページで保護者の方向けに解説しているので、あわせてチェックしてください。
成績が上がらないときの対処法
同じ「点数が伸びない」でも、基礎が抜けているのか、取りこぼしなのかで、やることは変わります。
まずは、直近のテストの答案を見ながら、次のどれに当てはまるか確認してください。
| いまの状態 | 優先してやること |
|---|---|
| 基礎問題で失点している | 授業内容の理解と、学校ワーク1周を確実に。基礎の穴をふさぐ。 |
| 基礎は解けるが取りこぼしが多い | 間違い直しを徹底。ケアレスミスの原因を分類して対策する。 |
| 基礎は安定し、応用で差がつく | 応用問題と出題傾向の対策。得点を取り切る。 |
やり方を変えても点数が動かないときは、勉強法より前の段階に原因がないか、次の3つを確認してください。
つまずきが前の単元や前の学年にある
確認方法/間違えた問題が「今回の内容」ではなく「その前提」でつまずいていないか
「覚えた」で止まっている
確認方法/答えを見ずに解き直せるか
やることを絞れていない
確認方法/全教科・全ページに均等に時間を配っていないか。出やすいところに絞れているか
もっとも、成績が上がらない原因を自分で判断するのは難しいところです。
成績が上がらない原因と、原因ごとの対策は、次の記事でくわしく紹介しています。
中学生の定期テストでよくある質問
- 勉強はいつから始めればよいですか?
-
目安は2〜3週間前です。提出物(ワーク)を早めに1周し、1週間前からは間違えた問題の解き直しと暗記の反復に時間を使うと効率的です。
- テスト前は1日何時間勉強すればよいですか?
-
「何時間やるか」より「その日に終わらせる量」を決める方が結果につながりやすくなります。部活や学校の予定で使える時間は人によって違うので、範囲のページ数を残り日数で割り、1日分に落として進めてください。時間だけを基準にすると、机に向かっていただけの時間も勉強に数えてしまいます。
- 勉強に集中できません。どうすればよいですか?
-
時間の区切り方や休憩の取り方を工夫するのが、最も多く挙がった方法です。合格者アンケートでは「時間の区切り方・休憩の取り方」が最多で、次に「スマホ・SNS・テレビを遠ざける」「勉強する場所を選ぶ」、そして「睡眠を削らない・朝に勉強する」が続きました。まずは自分が集中しやすい時間で区切り、短い休憩を挟んでみてください。スマホは別の部屋に置いておきましょう。
- 学校のワークは何周すればよいですか?
-
回数よりも「間違えた問題を初見で解けるか」が基準です。新しい問題集を増やすより、手元のワークで思い出して解く回数を増やす方が記憶に残りやすくなります。答えを覚えてしまったら、順番を入れ替えて解く、解き方を声に出して説明する——これで初見でも解けるかを確認できます。
- テスト前日は何時間寝ればよいですか?
-
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、中学・高校生の睡眠時間の目安を8〜10時間としています。テスト前日もこの目安を下回らないよう、早めに切り上げて寝てください。
この記事の監修者
福盛 訓之(ふくもり としゆき)
1973年大阪市生まれ。大学在学中、19歳で起業。1996年に新教育総合研究会株式会社を設立し、代表取締役に就任。指導品質及び事業規模日本一を目指して邁進中。
受賞歴
- 第25回盛和塾世界大会 経営体験発表 最優秀賞 受賞(2017年)
- 第33回優秀経営者顕彰 日刊工業新聞社賞 受賞(2016年)
- 紺綬褒章受章(2013年)、同飾版受章(2020年・2025年) 他多数