勉強に集中する方法|集中が切れる6つの原因と対策
机には向かっているのに、気づいたらスマホを見てしまっている。
勉強に集中できないのは、やる気や根性の問題だと思われがちです。
しかし実際は集中が切れるときには原因があり、原因ごとに対策すれば効率的に勉強することが可能です。
この記事では、勉強中に集中が切れる6つの原因と対策を、個別指導キャンパスの生徒の実際の声とあわせて紹介します。
勉強に集中する方法は、やる気ではなく条件から考える

集中が続かないときに最初に見直したいのは、気持ちではなく勉強する条件です。
気持ちは自分でコントロールしにくい一方、勉強する条件のほうは変えやすいからです。
たとえば個別指導キャンパスの指導現場では、家庭学習が続かない原因の一例として、教材のレベルが合っていないことがあります。
難しすぎる教材は、書いてある内容がわからず集中が途切れやすく、時間だけが過ぎてしまいがちです。
これは意欲の問題ではなく、教材を選び直せば変えられる条件の問題です。
まずは自分の集中が何が原因で切れているのかを、次の6つから見つけてください。
勉強に集中できない6つの原因と、原因別の対策

集中が切れる原因は、大きく6つに分けられます。
同じ「集中できない」でも、原因が違えば対策が変わります。
直近で集中が切れた場面を思い出しながら、どれに当てはまるかを確かめてください。
問題を読んでも何を聞かれているかわからず、手が止まったまま時間が過ぎる。
対策
学校や塾のワークの基本問題まで戻ります。自力で解ける手ごたえのあるところから始めると、手が止まりにくくなります。
机に向かうまでに時間がかかる。物音や人の動きが気になって手が止まる。
対策
机の上に今日やる1冊だけを出します。落ち着かない日は、家以外の静かな場所に移します。
終わりを決めずに始めて、途中で飽きる。休憩から戻れない。
対策
始める前に終わりの時刻か終わらせる量を決めます。区切って休憩を挟むほうが再開しやすくなります。
家族の声やテレビの音が入る。話しかけられて中断する。
対策
勉強する時間帯を先に家族に伝えておきます。話しかけられる前提なら、暗記など中断しても再開しやすい作業を割り当てます。
机に向かうと眠くなる。夕方以降は頭が働かない。
対策
睡眠時間を先に確保します。疲れている日は、夜に無理を重ねるより翌朝に回すほうが進みやすくなります。
やることが多すぎて何から始めるか決まらない。うまくいかない不安が先に立つ。
対策
やることを書き出して1つに絞ります。終えた分に印をつけて、進んだ量が見える形にすると次に向かいやすくなります。
6つのうち、当てはまるものが複数ある場合は、最も頻繁に起きているものから手をつけてください。
1つずつ実践して、自分が最も集中できる条件を見つけていくことが大切です。
個別指導キャンパスの合格者に聞いた「集中するときの工夫」

実際に受験を終えた人が何をしていたのかは、対策を選ぶときの手がかりになります。
個別指導キャンパスでは、2025年度入試の合格者のうち、アンケートに回答した生徒の勉強に集中するコツを集計しました。
設問:勉強に集中するためのコツ
(有効回答75名・複数該当あり)
時間を区切り、休憩を挟む
スマホ・SNSを遠ざける
睡眠を削らず、朝型にする
家以外の静かな場所で勉強する
※個別指導キャンパスの生徒のうち、入試合格後のアンケートに回答した方の自由記述を当社で分類・集計しました。件数の多い項目のみ掲載しているため、合計は回答者数と一致しません。
※出典:個別指導キャンパス調べ(2025年度入試の合格者)
最も多く挙がった勉強に集中するためのコツは「時間を区切り、休憩を挟む」でした。
次に「スマホ・SNSを遠ざける」と「睡眠を削らず、朝型にする」が並んで多く挙がりました。
座っていた時間の長さではなく、時間の区切り方や環境の整え方を挙げた回答が上位に並んだ結果でした。
ここからは、この結果と当塾の指導方針をもとに、環境・時間・体調の3つの面から対策を紹介します。
合格した当塾生と保護者の方の声は、下記のページでも紹介しています。
集中できる環境のつくり方|6つの工夫

集中できないときは、意識より先に机まわりを変えるほうが勉強に取りかかりやすくなります。
見直すのは、机の上・手元に置くもの・勉強する場所の3つです。
Point
1
机の上に今日やる1冊だけを出す
勉強に集中できない・手がつかない時にありがちなのが、複数の教材が机に散乱している状況です。
視界に他の教科が入ると、自分の中で優先順位を決めにくく、手をつける前に迷う時間が生まれます。
たくさんをこなそうとせず、今日やる1冊だけを先に決めて、使わない教材は引き出しか別の部屋に移してください。
これだけでやるべきことが明確になり、勉強に取り組みやすくなります。
Point
2
スマホは別の部屋に置く
合格者アンケートでも、スマホやSNSを遠ざける工夫は上位に挙がりました。
必ずしもスマホが勉強の邪魔になるわけではなく、調べ物をするときには役に立ちますが、SNSなど勉強と無関係なコンテンツをすぐ見てしまう人は要注意です。
自分の意志で見ないと決めるだけでは手が伸びやすいので、物理的に別の部屋に離すほうが効果的です。
Point
3
落ち着かない日は場所を変える
合格者アンケートでは、家以外の静かな場所で勉強するという回答も複数ありました。
図書館など、静かで適度に人の目がある場所が合う人もいます。
あるいは家族の気配があるリビングのほうが落ち着く人もおり、合う場所は一人ひとり異なります。
自室で集中力が切れたときは、思い切って別の場所に移動して、勉強を再開してみるのがおすすめです。
Point
4
教材のレベルを今の自分に合わせる
教材を買い足す必要はありません。
自力で基本問題を解けるところまで、学校や塾のワークをさかのぼると手が止まりにくくなります。
自分に適した教材のレベルがわからない場合は、塾などで相談してみることをおすすめします。
Point
5
勉強後に机を片づけて翌日すぐ座れるようにする
なかなか勉強に手がつかない人にありがちなのが、毎回机を片付ける作業が発生する状況です。
片づけから始めると、それ自体で満足してしまったり、不意に目に入ったものに気を取られて時間だけが経過してしまいます。
勉強後に必ず机を片づける習慣をつくれば、翌日は座ってすぐ勉強を始めやすくなります。
Point
6
周囲の音を決めてから始める
無音のほうが集中できる人もいれば、音楽や生活音があるほうが落ち着く人もいます。
音楽がある方が集中できる場合は、事前にプレイリストを決めておきましょう。
途中で曲を選び直す作業の延長でスマホを触ってしまい、勉強がストップしてしまっては本末転倒です。
歌詞のある曲で気が散るなら、暗記のときだけ無音にするなど、作業ごとに適した音楽を事前に決めておきましょう。
勉強に集中する時間の区切り方|5つの工夫

合格者アンケートで最も多く挙がったのが、時間を区切って休憩を挟むという工夫でした。
長く集中しようとするよりも、区切り方を決めておくほうが、勉強の効率は良くなります。
Point
1
始める前に終わりの時刻を決める
終わりが見えないまま始めると、途中で集中が切れやすくなります。
「21時まで」と先に決めておくだけで、勉強に対するモチベーションは変わります。
もちろん進捗度によって、多少早く終わったり、少し伸びても問題ありませんが、期限があるだけで集中力は持続しやすくなります。
Point
2
時間ではなく「終わらせる量」で区切る
時間を決めて集中できる人はかまいませんが、意識がそれやすい場合、何もせず机に向かっていただけの時間も勉強時間にカウントされてしまいます。
このような傾向がある人は時間ではなく、「このページまで」と取り組む量で決める方が向いています。
ただし量を多く決めすぎると、途中で集中力が切れて放棄しがちなので、1時間で終わりそうなページ数など、現実的な量を決めることが大切です。
Point
3
やることを小さく分けてから始める
合格者アンケートには、集中力だけでなく、効果があった勉強方法をたずねた設問もあります。
そこで最も多く挙がったのは、「取り組む量を先に決める」という回答でした。
量を先に決めておくことは、始めるまでの迷いを減らすという点で集中の入り口にもあたります。
漠然と「数学のワークをやる」ではなく、「p.42〜45の4ページまで」と具体的に定めると、始めるまでの迷いが減ります。
終えた項目に印をつけていくと、進んだ量が目に見えて、翌日の勉強のモチベーションにもなります。
Point
4
休憩を先に予定に入れる
集中の続く長さには個人差があります。
まず25〜30分やって5分休む形から試し、自分に合う区切りを見つけてください。
勉強は長さそのものより、休憩の終わりを決めて再開できるかどうかのほうが続きやすさに効きます。
メリハリが苦手な人は、タイマーを使って時間を区切る方法を試してみましょう。
Point
5
集中が切れたら教科か作業を変える
同じ教科を続けて手が止まったときは、暗記から演習へ、演習から音読へと作業を変えてみてください。
それでも集中力が戻らないときは、机を離れて場所を変えるほうが早く立て直せることがあります。
特に難しい問題に固執して時間をかけすぎると、一気に集中力が切れてやる気がなくなってしまうことがあります。
集中力が切れてきたと感じたら、無理に固執せずに、柔軟に作業を変えることをおすすめします。
集中力を支える体調と生活リズム|4つの工夫

集中できない原因が、勉強のやり方ではなく体調にあることもあります。
合格者アンケートでも、睡眠を削らず朝型にするなど、体調面や生活リズムに関する工夫が上位に挙がりました。
Point
1
睡眠時間を先に確保する
個別指導キャンパスの指導現場では、睡眠時間が短い日は授業中に集中が続きにくくなる様子が見られます。
徹夜で体調を崩し、数日勉強できなくなっては本末転倒です。
寝不足だと感じたら無理に勉強を続けず、睡眠時間の確保を優先してください。
Point
2
朝ごはんを食べてから1日を始める
朝ごはんを抜くと、午前中に頭が働きにくいという声を指導現場でよく聞きます。
個別指導キャンパスでは、朝ごはんは脳に必要なエネルギーであり、毎日食べているかどうかで午前中の集中力が変わると考えています。
日中のパフォーマンスと食生活は切っても切り離せないので、適切な食生活を習慣化しましょう。
Point
3
疲れた日は勉強を翌朝に回す
部活や習い事で疲れた日に無理をしても、眠くなって勉強の中身が薄くなりやすいです。
時間だけかけても身にならなければ意味がなく、無理がたたって体調を壊しては元も子もありません。
早く寝て朝に回すほうが、短い時間でも習熟度が高くなる場合もあるので、忙しい人は朝型の生活に切り替えるのもひとつの手段です。
Point
4
座る前に少し体を動かす
帰宅してそのまま机に向かうと、頭が勉強モードに切り替わらないことがあります。
肩を回す、少し歩くなど、短く体を動かしてから座る習慣を作ると、それが勉強を始める合図になることもあります。
体を動かす以外にも、コーヒーを入れる、チョコを食べるなど、自分なりのルーティンを作れば、集中するための切り替えがしやすくなります。
それでも集中できないときはご相談ください

環境も時間も整えたのに集中が続かないときは、勉強のやり方より前の段階に原因があることがあります。
実際に個別指導キャンパスには、勉強のやり方がわからない、そもそも机に向かう習慣がない、といったご相談が多く寄せられます。
個別指導キャンパスでは、単元別の学力診断テストで理解度を把握し、一人ひとりに合わせたオーダーメイドカリキュラムを作成しています。
また講師がすぐ隣で丁寧に指導するため、わからない問題につまずいて、集中力ややる気が途切れてしまうことがないよう努めています。
普段の勉強にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
中学生で、テスト前の進め方に悩んでいる場合は下記で解説しています。
お子さまが勉強に手をつけない状態が続いている場合は、保護者の方向けに関わり方を解説しています。
集中についてよくある質問
- どうやったら勉強に集中できますか?
-
気持ちを変えようとするより、環境と時間の決め方を変えるほうが先です。机の上に今日やる1冊だけを出し、スマホを別の部屋に置いてください。始める前に、終わりの時刻か終わらせる量を決めます。合格者アンケートでも、上位に挙がったのは「時間を区切り、休憩を挟む」「スマホ・SNSを遠ざける」「睡眠を削らず、朝型にする」でした。
- 15分・45分・90分の法則とは何ですか?
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集中の続く長さをこの単位で捉え、その区切りで休憩を入れるという考え方です。ただし、人の集中時間が必ず15分・45分・90分になるという意味ではありません。集中できる時間には個人差があるので、長く続けるより短く区切って休憩を挟む方法の一つとして考えてください。本文の「時間の区切り方」の章では、25〜30分やって5分休む形を紹介しています。
- 勉強を1日サボったらどうなりますか?
-
1日休んだこと自体より、そのまま何日も空いてしまうほうが影響は大きくなりやすいところです。翌日に取り戻そうとして倍の量を課すと続かなくなりやすいので、いつもの量に戻すところから始めてください。短時間でも毎日続ける形にしておくと戻りやすくなります。
- 集中しやすい勉強法はありますか?
-
手が動く作業から始めると、集中しやすくなります。考える問題より、漢字や英単語の書き取り、前日の解き直しなど、迷わず進められるものを最初に置いてください。逆に、何から手をつけるかを机に向かってから考えると、その時間で集中が切れやすくなります。
この記事の監修者
福盛 訓之(ふくもり としゆき)
1973年大阪市生まれ。大学在学中、19歳で起業。1996年に新教育総合研究会株式会社を設立し、代表取締役に就任。指導品質及び事業規模日本一を目指して邁進中。
受賞歴
- 第25回盛和塾世界大会 経営体験発表 最優秀賞 受賞(2017年)
- 第33回優秀経営者顕彰 日刊工業新聞社賞 受賞(2016年)
- 紺綬褒章受章(2013年)、同飾版受章(2020年・2025年) 他多数