中3受験生の冬休みの勉強|時間の決め方と勉強してない人の始め方

中3の冬休みは、高校入試の前にある最後の長期休みです。
「あまり勉強をしてこなかった」という危機感を持ち、「何からどのようにしたらよいのか」わからずに焦っている人も多いのではないでしょうか。
入試がだんだんと近づくにつれて、このままの勉強のやり方で「受験に間に合うのか」「志望校に合格できるのか」と不安になる人も多いはずです。
結論から言うと、中3の冬休みは「苦手な単元の復習」と「入試問題の演習」を並行して行うことが大切です。
ここまで勉強してこなかった人も、入試で毎年出る基本問題に絞れば、冬休みからやれることはあります。
この記事では、冬休みに何をどの順番で進めるかと、勉強時間の決め方を、当塾に通っていた生徒の記録を含めて紹介します。
中3の冬休みの勉強時間は1日何時間?

中3の冬休みの勉強時間には、決まった基準はありません。
基礎がどれだけ身についているかによっても、必要な時間は変わってきます。
目安の時間を探すより、その日に何をどこまでやるかを決めて、そこから1日の勉強時間を組み立てましょう。
普段の日の勉強時間を下回らないようにする
「冬休みだからたくさん勉強しなければ」と考える前に、まずは学校がある日の学習時間を振り返ってみましょう。
学校から帰宅したあと、宿題や塾、自宅学習にどのくらい時間を使っているでしょうか。
冬休みは学校の授業がないため、その分を復習や入試対策に使えます。
まずは普段の勉強時間を下回らないことを意識し、そのうえで増えた時間を受験勉強に充てていきましょう。
これまで家でほとんど勉強してこなかった人は、短い時間でもよいので、毎日机に向かうことから始め、少しずつ学習時間を確保するようにしましょう。
毎日机に向かう習慣がつくと、冬休みの後半には勉強時間も延ばしやすくなります。
勉強時間より先に「何をやるか」を決める
「1日8時間勉強する」と決めて机に向かっても、何をするかを決めていなければ、迷う時間だけが増えて、肝心の勉強の時間が少なくなりがちです。
そんなときは、やることを先に決めておくと効果的です。
やることと言っても、時間を分刻みで区切る細かい予定は不要で、「いつまでにどこまでする」ぐらいの目安を決めておけば十分です。
やることリストを作る等、自分のすべきことを明確にすることで、何をすれば良いのかわからない状況にならないようにしました。
2025年度入試の合格者アンケートより
時間や範囲を決めて勉強するようにしていました。長時間続けるのではなく、1時間やって休憩すると決めたり、今日は何ページまでやろうと目標を決めてからやる方が集中できます。
2025年度入試の合格者アンケートより
冬休みも、「午前は数学の苦手な単元」「午後は入試問題の演習」のように、時間と内容をセットで決めておくと、迷わずに始めやすくなります。
家で集中できないなら、勉強する場所を変える
冬休みは1日中、家にいられるので、テレビやスマホが目に入り、決めた時間どおり勉強が進まない日も出てきます。
家で集中できないときは、図書館など、家の外の静かな場所に行くのも1つの方法です。
スマホは勉強する部屋の外に置き、休憩の時間にだけ使うと決めておきましょう。目に入るものが減ると、決めた時間どおり勉強を始めやすくなります。
家にいて、一人ではなかなか勉強が続かないときは、学習塾の冬期講習を利用し、授業の日と時間を先に決めてしまう方法もあります。
年内の1日のスケジュール例
冬休みの1日は、入試の日と同じ時間に起きて、午前中から勉強を始めてみてください。
入試は朝から始まるので、冬休みのうちから、午前中に問題を解く生活に慣れておくためです。その習慣がついていると、入試当日の流れもイメージしやすくなります。
学校が休みの日だからこそ、午前中をうまく使うようにしましょう。午前中をどう使うかで、1日に進められる学習量も変わります。
実際に個別指導キャンパスの合格者も、休みの日の午前中を大切にしていました。
午前中(休日)の勉強を怠らない。1週間ごとの勉強スケジュールを立てる。レベルの高い英語長文を読む。
2025年度入試の合格者アンケートより
次の例は、苦手な単元の復習に多く時間を使う年内の1日のスケジュールです。
起床・朝食
苦手な教科の単元を復習する
数学の計算や関数、英語の基本文法、国語の古文など、入試で毎年出る基本問題のうち苦手なところを、学校や塾のワーク・テキストで解き直します。
入試問題の演習(1教科)
入試でよく出る問題を1教科分解き、間違えた問題を解き直します。
苦手な教科の単元の復習の続き
午前に終わらなかった単元や、演習で間違えた単元の基本問題を解き直します。
休憩・夕食
用語や単語の覚え直しと、その日に間違えた問題の解き直し
理科・社会の用語や英単語などを意味とあわせて覚え直し、午前と午後に間違えた問題をもう一度解きます。
就寝
この例では、勉強にあてる時間は合計で8時間(途中の短い休憩を含みます)、睡眠時間は8時間半になります。
これは1日の組み立て方の例で、全員が8時間勉強しなければならないわけではありません。
もし学習塾の冬期講習を受ける場合は、講習の時間をこの中に入れ、講習で習った内容の復習を夜の時間に回しましょう。
中3の冬休みにやることは「復習」と「入試問題の演習」の2つ

中3の冬休みは、「苦手な単元の復習」と「入試問題の演習」を並行して進める時期です。
冬休みは、入試前にまとまった復習の時間をとりやすい最後の長い休みです。
冬休みが明けると学校の授業が再開し、復習にまとめて使える時間は取りにくくなります。
冬休み全体の流れ
冬休みは短いので、やることを決めずに過ごすと、年末年始をはさんであっという間に終わってしまいます。
年内・年末年始・年明けの3つに分けて、それぞれでやることを決めておきましょう。
模試やテストの答案を見直して、復習する単元を決める
どの教科のどの単元で点数が取れていないかを書き出します。学校の宿題は年内に終わらせる計画を立てます。
苦手な単元の復習に、いちばん多く時間を使う
入試問題の演習は1日1教科にとどめ、残りの時間は苦手な教科の単元の復習にあてます。
起きる時間を変えずに、覚え直しと解き直しを続ける
家族の予定が入りやすいので、短い時間でできる用語の覚え直しと、間違えた問題の解き直しを中心にします。
入試問題の演習を増やし、年内に復習した単元が解けるようになったかを確かめる
まだ解けない問題を書き出し、3学期の課題にします。
入試の日程は、地域や受ける高校によって違います。あくまでこの流れは目安にして、ご自身の入試日程に合わせて組み直しましょう。
点数が取れていない教科に時間を多く使う
5教科に全く同じ学習時間を充てると、すでに点数が取れている教科にも、苦手な教科と同じ時間を使うことになります。
冬休みの時間は、点数が取れていない教科の復習に多くの時間を使いましょう。
点数が伸びる余地の大きい教科に時間を回すと、5教科の合計点を上げやすくなります。
個別指導キャンパスでも、社会が苦手だった中3の生徒には、冬期講習の授業の多くを社会に充てるよう勧めました。
冬期講習で受けた授業の回数(中3の生徒1名・計33コマ)
社会(苦手だった教科)
国語
数学
当塾に通っていた中3の生徒1名の冬期講習の記録(自社情報誌「YOU CAN PASS」2019年冬号)。1コマは授業1回分。
どの教科にどれだけ時間を使うかは、志望校の配点や、今の点数と目標の点数の差によって変わります。
内申点と当日の点数が合否にどの程度影響するかも、都道府県や学校、選抜の方法によって違います。
自分で決めきれないときは、ぜひ個別指導キャンパスのお近くの教室にご相談ください。
苦手な単元の復習は、教科ごとに進め方を変える
冬休みに復習しようとしても、どこから手をつけるかが決まらず、得意な教科ばかり進めてしまうことがあります。
どの単元を復習するかは、これまでの模試や学校のテストで点数が取れていない単元から選びます。
教科ごとの進め方は、次のとおりです。
教科ごとの復習の進め方
苦手な単元を、基本問題から解き直す
前に習った内容がわからないと、今の単元でもつまずきやすい教科です。苦手な単元の基本問題から解き直します。
用語を意味や流れとあわせて覚え直す
語句の意味や出来事の流れとあわせて覚え直し、毎日少しずつ続けます。
漢字・文法に加えて、読解・古文・作文も練習する
入試の国語は、読解・古文・作文の配点が大きい教科です。漢字や文法を固めながら、読解・古文・作文の問題も解いて練習します。
復習に使うのは、学校や塾のワーク・テキストなど、これまで使ってきた教材で十分です。
まずは、苦手な単元の復習から始めましょう。そこを埋めていくと、入試問題の演習で解ける問題が少しずつ増えやすくなります。
入試でよく出る問題を解き、間違えた問題を解き直す
入試問題の演習では、入試でよく出る問題を解き、間違えた問題を解き直します。
公立高校の入試問題は、高校によって問題の種類が違う地域があります。また、志望校の過去問に取り組む時期は、仕上がり具合や受ける高校の入試日程によって変わります。
どの種類の問題を解くかと、過去問をいつから解くかは、学校や塾の先生と相談して決めましょう。
入試問題の演習は、次の3つの順番で進めます。
解いて採点する
解き終えたらすぐに丸つけをして、どの問題を間違えたかを確かめます。
間違えた原因を見分ける
間違えた問題ごとに、どれにあたるかを確かめます。
何も見ずに解けるまで解き直す
原因に合わせて覚え直したり解き方を確かめたりしてから、もう一度解きます。
丸つけをして点数を見たところで終わってしまうと、どの問題をなぜ間違えたのかがわからないまま、次に解く問題でも同じ間違いをくり返しやすくなります。
間違えた原因の見分け方と解き直しの進め方は、模試の復習を例に次の記事で紹介しています。

中3の冬休みまで勉強してない場合は、入試で毎年出る基本問題に絞る

ここまでほとんど勉強してこなかった場合は、入試で毎年出る基本問題に絞り、英語・数学は苦手なところを解き直しながら、理科・社会の用語の覚え直しを毎日続けます。
応用問題や、まだ手をつけていない難しい問題集には手を広げず、基本問題を確実に解けるようにしましょう。
入試で毎年出る基本問題を解いて、手が止まる単元を探す
中3の冬休みからでは、中1・中2の内容まで全部さかのぼってやり直す時間は、ほとんど残っていません。
そこで、数学の計算や関数、英語の単語や基本の文法など、入試で毎年出る基本問題を解いてみましょう。
残された時間で全部の単元に手をつけて、どれも中途半端に終わるより、入試で毎年出る問題に絞って確実に解けるようにする方が、実際の入試の点数につながります。
手が止まった問題は、問題の横に単元名を書き出し、何度も出てくる単元から復習します。
理科・社会は、用語を意味とあわせて覚え直す
理科と社会の用語を、教科書を読むだけで覚えようとしても、頭に残りにくいことがあります。
用語は、その語句が何を表しているのかや、出来事の流れとあわせて覚え直します。
覚えたら、答えを隠して用語とその意味を書けるかを確かめ、書けなかったものだけをくり返します。
英語・数学の復習の合間や寝る前など、短い時間に毎日続けましょう。
書けない用語が減っていくと、入試の理科・社会で答えられる問題が増えやすくなります。
やる気が出ないときは、今日やることを1つに絞る
冬休みに入って気がゆるみ、机に向かってもやる気が出ないまま、だらだらと時間が過ぎることもあります。
やらなければいけないことが多すぎると、何から始めても終わらない気がして、手が止まりやすくなります。
そんなときは、「今日は数学の一次関数の基本問題を解く」のように、今日やる単元を1つだけ決めて、それが終わったら次に進みましょう。
一度に大きな計画を立てるより、少しずつ積み重ねるほうが続けやすくなります。
無理な計画は立てずに、あと1問、あと5分、と積み重ねることで学力を伸ばしました。英語は声に出して覚えることで、効率的に習得できます。
2025年度入試の合格者アンケートより
冬休みに守りたい3つのこと

冬休みは時間がある分、焦って勉強のやり方を変えたり、生活リズムを崩したりしやすい時期なので、次の3つを守りましょう。
問題集は今まで使ってきたものを仕上げる
入試が近づくと、新しい問題集を買えば安心できる気がして、手を広げたくなるものです。
個別指導キャンパスでは、受験前の時期は、今まで使ってきた問題集でのやり直しをすすめています。
受験直前にあれこれ新しいことに手を出すと、焦りがつのりやすいためです。
手持ちの問題集で間違えた問題を解き直し、「これだけやったから大丈夫」と自分で思えるところまで仕上げましょう。
睡眠時間と体調を先に守る
勉強時間を増やそうとして、夜ふかしや徹夜で睡眠を削りたくなることもあります。
しかし、徹夜して体を壊し、2、3日勉強できなくなるほうが、受験生にとっては問題です。
睡眠が足りないと、机に向かっていても頭に入りにくく、中身の薄い勉強になりやすくなります。寝る時間を先に決めてから、残りの時間で勉強の予定を組みましょう。
冬は風邪をひきやすい時期なので、手洗いやうがいも習慣にしておきます。
年末年始も起きる時間を変えない
年末年始は、家族の予定やテレビ番組で夜ふかしが続き、朝起きる時間が遅くなりがちです。
一度遅くなった起きる時間は、元に戻すのに苦労しがちです。休む日をつくる場合も、起きる時間と寝る時間は普段と同じにしておきましょう。
そうしておけば、休んだ翌日も同じ時間割で勉強を再開できます。
冬期講習なら、一人ひとりに適した学習プランを提案

冬休みは、入試前にまとめて復習できる最後の期間です。だからこそ、学習の「質」と「効率」を上げることが大切です。
個別指導キャンパスの冬期講習では、一人ひとりの目標や状況に合わせて、入試直前におさえるべき単元に絞った学習プランを提案します。
詳しい日程や時間割は、冬期講習のページで確認できるので、あわせてご覧ください。
よくある質問
- 受験生は冬休みや正月に遊んでもよいですか?
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遊ぶ日や休む日を前もって決めておけば、遊んでもかまいません。決めずに遊び始めると、勉強に戻るきっかけをつかみにくくなりがちです。遊んでいるあいだに不安になるなら、英単語や理科・社会の用語の確認など、短い時間で終わる勉強だけをしておくと、翌日に勉強を再開しやすくなります。
- 高校受験の過去問は冬休みからでも間に合いますか?
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過去問に取り組む時期は、仕上がり具合や受ける高校の入試日程によって変わるため、冬休みからで間に合うかどうかは人によって違います。まずは入試で毎年出る基本問題を確実に解けるようにし、過去問をいつから何年分解くかは、学校や塾の先生と相談して決めましょう。
- 受験生の冬休み、睡眠は何時間とればよいですか?
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厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することがすすめられています。冬休みは勉強時間を増やそうとして睡眠を削りがちですが、入試の日と同じ時間に起きられるよう、睡眠時間を確保できる就寝の時刻を決めておきましょう。
参考にした情報源
この記事の監修者
福盛 訓之(ふくもり としゆき)
1973年大阪市生まれ。大学在学中、19歳で起業。1996年に新教育総合研究会株式会社を設立し、代表取締役に就任。指導品質及び事業規模日本一を目指して邁進中。
受賞歴
- 第25回盛和塾世界大会 経営体験発表 最優秀賞 受賞(2017年)
- 第33回優秀経営者顕彰 日刊工業新聞社賞 受賞(2016年)
- 紺綬褒章受章(2013年)、同飾版受章(2020年・2025年) 他多数
