コラム
2026.09.09

英単語の覚え方|中学生が覚えられない原因と4つの手順

英単語を何度も書いているのに、テスト本番になると出てこない。

このようなお悩みを、当塾の生徒から相談されることも珍しくありません。

英単語が覚えられない原因は、書く量ではなく、書いている中身と、覚えたかどうかを確かめる回数にあることが多いです。

この記事では、中学生の英単語の暗記について、覚えられない原因とその対策を、実際の教室現場の声をもとに解説します。

結論「意味とセットで書き、思い出す回数を増やす」

英単語と日本語の意味を1行ずつセットで書いたノートの例

英単語を覚えるときは、単語だけを書くのではなく、日本語の意味とセットで書く習慣をつけましょう。

つづりだけを暗記しても、テストで「見たことはあるのに意味が出てこない」という状態になりやすいです。

そのうえで、日をあけて再度書けるかどうかを試し、書けなかった単語はノートに記録しておきましょう。

もっとも、すべての英単語を書けるようになる必要はありません。

どの単語を暗記すべきかを先に決めて、効率的に勉強することが大切です。

中学生が新たに扱う英単語は1,600〜1,800語|全部を書ける必要はない

開かれた英単語帳とノートが机に置かれている様子

中学校で新たに扱う英単語は1,600〜1,800語ですが、全部を書けるようにする必要はありません。

書けるようにするのは、教科書やテスト範囲で太字になっている語や、学校の単語テストに出ると言われている語からで十分です。

残りの単語は、教科書や問題集で出てきたときに意味を確かめる、で足ります。

これは当塾の独自の考えではなく、文部科学省の資料にも書かれています。

ここで示されている「1600 ~ 1800 語程度」の全てを生徒が発信できるようにすることが求められているわけではないことにも留意する必要がある

文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」

上記で指摘される「発信できる」とは、話したり書いたりできる状態のことです。

出てくる単語を全部「書ける」状態にしようとすると、量に対して時間が足りなくなります。

特にテスト前の限られた時間では、太字の語を確実に書けるようにするほうが点数につながりやすくなります。

英単語が覚えられない4つの原因

英単語を覚えられない状態は、努力の量よりもやり方に問題があることが多いです。

まずは次の4つのうち、ご自身に当てはまるものを探してください。

01読み方がわからないまま書いている

知らない単語をローマ字読みで済ませている。

対策

音声で読み方を確かめてから書き始める。

02つづりだけを書いている

ノートに英語のつづりだけが並んでいる。

対策

英語と日本語を並べて書く。

03覚えたかどうかを確かめていない

書き終えたら、確認せずに次へ移っている。

対策

英語を隠し、日本語を見て書けるか試す。

04その日のうちに確かめて終わりにしている

書いた直後に確認して、それきりになっている。

対策

翌日にもう一度、全部を試す。

1つ目の原因は、読み方がわからないままスペルを書いているケースです。

たとえば「island」 をアイランドではなくイスランド、「knife」 をナイフではなくクニフェと、ローマ字読みのまま覚えていないでしょうか。

音が違うまま覚えると、テストの聞き取りや書き取りで、本来の単語や意味が想起されずに点数を落としてしまう傾向があります。

2つ目の原因は、英語のつづり単体だけを書いて暗記しているケースです。

併せて日本語の意味も書かないと、日本語から英語、英語から日本語を引き出す道すじが記憶されず、いざ本番で「この単語なんだっけ」という状況に陥ります。

3つ目の原因は、書き終えたあとに覚えたかどうかを確かめていないケースです。

書いている最中は目の前に答えがあるので、覚えたつもりになっていても、英単語単体あるいは日本語単体になるとわからなくなることは往々にしてあります。

最後に4つ目の原因は、その日のうちに確かめて終わりにしているケースです。

直後に書けるのは見たばかりだからで、長期的に記憶するためには日を空けて繰り返し覚える作業が必要です。

4つに共通しているのは、書く作業そのものが目的になっている点なので、それぞれの対策を意識して暗記する癖をつけましょう。

英単語の覚え方を変える4つの手順

何度書いても覚えられないときは、さらに書く回数を増やすのではなく、書き方を変えてみましょう。

ただ単語を書き写すのではなく、読み方を確かめ、意味と一緒に書き、最後に隠して思い出せるかを試します。

ここから紹介する4つの手順は、普段使っているノートと単語帳だけで実践できます。

手順1

読み方を確かめてから書き始める

手順2

英語と日本語を並べて書く

手順3

ひと区切りごとに手元を隠して、書けるか試す

手順4

翌日にもう一度、全部を試す

ゴール

翌日も、日本語を見て英語を書ける状態

手順1 読み方を確かめてから書き始める

単語帳を開いて、読み方がわからないまま書き始めていませんか。

英語には、つづりを見ただけでは読み方がわかりにくい単語も多く、知らない単語をついローマ字読みしてしまうことがあります。

読み方がわからない単語は、書く前に一度、音を確認しましょう。

教科書や塾教材の音声、単語帳の音声、辞書アプリの発音ボタンなどで確認できます。

長い単語は、いくつかのまとまりに分けて、声に出しながら書くと覚えやすくなります。

辞書や単語帳に「stu·dent」「im·por·tant」のような区切りがあれば、それを参考にしてください。

長い単語も、いくつかに分けて覚えると、最初から全部を一気に覚えるより取り組みやすくなります。

手順2 英語と日本語を並べて書く

ノートに英単語のつづりだけを何度も書いていませんか。

英単語だけを書いていると、つづりは覚えていても、日本語の意味がすぐに出てこないことがあります。

「student 生徒、student 生徒」のように、英語と日本語をセットにして書いてみましょう。

意味がいくつもある単語や使い方がわかりにくい単語は、単語帳の例文も一緒に確認すると、実際の使い方まで覚えやすくなります。

英語と日本語をセットで覚えておくと、「生徒→student」のように、日本語を見て英語を書く問題にも答えやすくなります。

手順3 ひと区切りごとに手元を隠して、書けるか試す

10個ほど書いたら、そのまま次に進まず、一度覚えられたか確かめてみましょう。

答えを見ながら書いているだけでは、本当に覚えたかどうかはわかりません。

英語の側を隠して、日本語を見ながら英語を書けるか試してください。

書けなかった単語には、あとで見直せるように印をつけておきます。

個別指導キャンパスの教室現場でも、間違えたところに目立つ印をつけておくことを勧めています。

自分で取り組んだ課題で間違えた所には、わかりやすく目立つ印をつけておきましょう。こうすることで、テスト前にどこから見直せばよいか一目でわかるので、効率的に勉強できます。

個別指導キャンパス 情報誌『YOU CAN PASS』2024年夏号 御殿山校・牧野校の教室長

印をつけておけば、テスト前に見直すべき単語がすぐにわかり、単語帳を最初からやり直す必要もありません。

手順4 翌日にもう一度、全部を試す

その日のうちに書けたからといって、そこで終わりにしていませんか。

手順3で書けた単語も、直前に見たばかりだったから書けた可能性があります。

翌日にもう一度、印をつけた単語だけでなく、10個すべてを書けるか試してみましょう。

翌日にも書ければ、本当に覚えられている単語かどうかが少しずつ見えてきます。

翌日も書けた単語は、数日あけてもう一度確認します。

その後は、書けなかった単語を中心に、日をあけながら繰り返していきましょう。

個別指導キャンパスの教室現場でも、間違えた問題をそのままにせず、何も見ずに解けるまで繰り返すことを大切にしています。

テストで間違えた問題は、まずは、解答を見ながら途中式も含めて赤で書き直しましょう。その後、何も見ずに解けるようになるまで何度もその問題を繰り返し解く。間違えた問題は放置しないように!

個別指導キャンパス 情報誌『YOU CAN PASS』2024年春号 笠寺校の教室長

英単語も同じように、何も見ずに書ける単語を少しずつ増やしていきましょう。

個別指導キャンパスの教室長が「意味とセットで書く」を勧める理由

ノートに英語と日本語を並べて書いている中学生の手元

英単語を意味とセットで書くのは、書く問題にも長文問題にも対応しやすくするためです。

個別指導キャンパスの教室現場でも、英単語は意味と一緒に覚えるように伝えています。

英語を覚えるコツは英単語と意味をセットで覚えることです。書きながら覚える時は「student 生徒、student 生徒…」のように必ずセットで書いてください。口に出して覚える時も同様です。セットで覚えることで英語を書く問題も、長文問題のような問題も、両方対応できるようになります。

個別指導キャンパス 情報誌『YOU CAN PASS』2021年冬号 喜連瓜破校・出戸校の教室長

英単語だけを何度も書けば、つづりを覚える練習にはなります。

ただ、テストでは「日本語を見て英語を書く問題」だけでなく、「英語を見て意味を答える問題」も出てきます。

英語と日本語を並べて書いておけば、隠す側を変えるだけで、どちらの向きでも練習できます。

何度も書くこと自体が悪いわけではありません。

英単語だけを書くのではなく、意味も一緒に書くように変えてみましょう。

個別指導キャンパスの合格者に聞いた「効果があった勉強方法」

単語帳で問題を出し合う中学生2人

個別指導キャンパスの合格者アンケートにおいても、英単語の暗記に関しては、書いたあとに自分で確かめる工夫が見られます。

ここでは、2025年度入試に合格した当塾生のうち、合格後のアンケートに回答した方の自由記述から2件を紹介します。

英単語は、意味とつづりを虫食い問題にして解いていました。答えられなかった単語は、その場でくり返していました。10個ずつ等、少しずつ覚えるのがオススメです。一周終わったら、その場でもう一周、数日空けてもう一周します。私が英語の中で一番嫌いな勉強が単語なので、一番楽な方法を選んだ結果、行きついたのがこれでした。

英単語は意味だけでなく、活用方法(例文)を覚える。

出典:個別指導キャンパス調べ(2025年度入試の合格者アンケート・自由記述から2件を紹介)

1件目の生徒は、英単語と意味を虫食い問題にして、覚えたかどうかを自分で確かめながら勉強していました。

2件目の生徒は、意味だけで終わらせず、例文も一緒に覚えて、実際の使い方まで確認しています。

定期テスト全体の勉強方法や、暗記を寝る前と翌朝に分けて行う方法は、下記の記事で詳しく紹介しています。

中学生の定期テスト勉強法|いつから始める?成績を上げる科目別対策

英単語が覚えられないのは、やり方が合っていないことが多い

通学中に単語帳を開く中学生

ここまで紹介した4つは、どれも英単語の覚え方を見直すためのポイントです。

ただ、英単語の勉強が進まない原因は、覚え方だけとは限りません。

1回に覚えようとする単語が多すぎたり、テスト直前で時間が足りなかったりすることもあります。

まずは1回に取り組む数を減らして、手順3の「隠して書けるか確かめる」ところまで続けられるか試してみてください。

また、英語は前の学年で習った内容を土台にして、新しい内容を学んでいく教科です。

単語がわからないまま進むと、文法や長文でもつまずきやすくなります。

個別指導キャンパスの教室現場でも、英語が苦手で何から始めればよいかわからない生徒には、アルファベットや基本的な文法、単語までさかのぼって学び直すことがあります。

苦手に気づいた段階で早めに復習しておけば、あとから一度に多くの内容をやり直さずに済みます。

個別指導キャンパスの教室ページでは、実際に英語の点数が伸びた事例も公開しています。

中学1年・英語

1学期期末 46点

2学期中間 70点

24点アップ

中学2年・英語

2学期中間 37点

2学期期末 62点

25点アップ

中学3年・英語

2学期中間 65点

2学期期末 85点

20点アップ

※当社の教室ページで公開した英語の成績アップ事例から、学年ごとに1件ずつ掲載しています。出典:個別指導キャンパス調べ。

お近くの教室ページでは、ほかの成績アップ事例や各教室の情報もご覧いただけます。

個別指導キャンパスの教室一覧を見る

よくある質問

英単語は1日に何個覚えればよいですか?

決まった正解はなく、1回に扱う数より、翌日も書けるかどうかで決めるほうが進みます。1日で覚えきろうとしても、翌日に書けるかどうかは確かめられないためです。翌日の確認までたどり着ける数から始めて、続くようなら増やしてください。途中で止まるなら、数が多すぎるサインです。

書いているのに覚えられないのはなぜですか?

ノートを埋める作業と、意味を思い出す作業が別物だからです。手を動かしている時間は長くても、自分で英語を書き出した回数はゼロのまま終わっていることがあります。書いたあとに手元を隠して、いくつ書けるかを確かめる時間をとってください。書けなかった単語だけをもう一度書くと、同じ時間でも残りやすくなります。

英単語のスペルを覚えるコツはありますか?

長い単語は、いくつかのまとまりに分けて、まとまりごとに書いてください。1語をひとかたまりで覚えていると、書き出すときの手がかりが1つしかないためです。辞書や単語帳に beau·ti·ful のような区切りが示されていれば、分け方の参考になります。最初のまとまりを思い出せれば、残りが続いて出てくることがあります。

英単語は何回書けば覚えられますか

「5回」「10回」のように、決まった回数を書く必要はありません。大切なのは、答えを見ずに書けるようになったかどうかです。まず日本語を見て英語を書いてみて、書けなかった単語だけをもう一度練習しましょう。書く回数ではなく、自分で思い出せるかを目安にしてください。

英単語は書かずに覚えてもよいですか

英語を見て意味がわかればよい単語なら、すべてを何度も書く必要はありません。ただし、学校の単語テストなどでスペルを書く必要がある単語は、日本語を見て英語を書けるか確認しておきましょう。テストでどのように答える必要があるかによって、覚え方を使い分けることが大切です。

まとめ

英単語が覚えられないときは、書く量を増やす前に書き方を見直してください。

今日から始めるなら、この形です。

1

単語帳を10個分、音を確かめてから「英語+意味」で書く。

2

書き終えたら英語を隠して、日本語から書けるか試す。

3

書けなかった単語に印をつけて、翌日にもう一度、10個全部を試す。

個別指導キャンパスでは、一人ひとりに適したオーダーメイドカリキュラムで、苦手克服をサポートしています。

英語の勉強の進め方に迷ったときは、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者

福盛 訓之

福盛 訓之(ふくもり としゆき)

1973年大阪市生まれ。大学在学中、19歳で起業。1996年に新教育総合研究会株式会社を設立し、代表取締役に就任。指導品質及び事業規模日本一を目指して邁進中。

受賞歴

  • 第25回盛和塾世界大会 経営体験発表 最優秀賞 受賞(2017年)
  • 第33回優秀経営者顕彰 日刊工業新聞社賞 受賞(2016年)
  • 紺綬褒章受章(2013年)、同飾版受章(2020年・2025年) 他多数

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